発達障害と分かるまで ③
1歳半健診で、自治体に補足された長男。
まともに測定が受けられなかったうえに、
つみきの模倣や、絵を指差す課題が全くできませんでした。
(というか机の前にまともに座っていられない💦)
この段階でよく聞く「しばらく様子を見ましょう」とならなかったのは、
分かりやすいぐらい、自閉症の特性まみれだったからだなぁと思います。
ただ、前回も書いた通り、当時はまだまだ先が見えず辛かったのですが。
住んでいる自治体では
新生児訪問から基本的に同じ保健師さんがついてくれるのですが、
その方から「集団療育」の紹介を受けました。
といっても、あからさまに「集団療育」という単語を出していたわけではなく。
「たけのこ教室(仮名)」みたいなかわいらしい名称でした。
たけのこ教室は、コミュニケーションに不安があったり、運動やことばの発達がゆっくりだったり、何かしら気にかかることがあったり。
そんな就園前のお子さんを持つ親子が月に一度集まり、お遊戯をしたり、話をしたりする教室です、と説明がありました。
行き始めた頃には、2歳になっていて、
首が座ったぐらいの次男を抱っこして連れて行きました。
小学校の教室3つ分ぐらいの広い部屋に、8組ぐらいの親子。
元保育士や保健師の方が3人ぐらいいらっしゃったかな。
まずは部屋の隅に並べられた小さな椅子に子を座らせ、後ろに親が座る。
幼稚園のように、名前を呼ばれ挨拶、円になってお遊戯、積み木遊びをしてみたり…
想像していたような、幼稚園の遊びが始まるわけですが……
長男、まったくできない\(^o^)/
まず座らない、
返事をしない、
部屋の扉や引き出しを開けまくる(当時のブーム)
1時間ほどの時間は、長男を追いかけているうちに終わる。
これをやって何になるんだろう…って毎回思っていました。
だって参加できないんですもの。
幼稚園ぽいことを練習したところでなんの意味があるんだろうって。
今思うのは、この教室(集団療育)が「何を目的に実施されているのか」「何を目標にすればいいのか」などを聞けばよかったということです。
療育って「治す」場所ではないんですよね。
この教室にくれば「よくなる」なんて場所でもない。
1か月に1度で「劇的に治る」なんてあるはずがない。
でも療育が何かなんて欠片もしらないし、
まだ座れもしない次男を背負って、癇癪起こす長男を連れてきて、終われば帰りたくないと泣き叫ばれ。
長男がよくなる方法を教えてくれればいいのに、って思っていました。
おそらく、園のような場でどこまで適応できるか見ていたのかな、と
今は思います。
前にいる大人(先生)に注意を向けられるか、
全体指示や個別指示が通るか否か、
できなくても、サポートがあればできるのか、できそうな可能性があるか、とか。
大人とのかかわり、他の子とのかかわり、
視覚や聴覚の過敏、動きの発達の具合など、見られていたんだろうなと思います。
多分、支援を注意するポイントが見いだせれば、
就園先と連携しつつ支援していく、ということもできますものね。
というのは私の想像でしかありませんが(;^_^A
プログラムの最後は、子どもが一か所に集められて数人に見守られる中、
親は先生を囲み座談会でした。
もちろん、離れたくないとくっついてくる子もいましたけど、
その段階でも、なかなか活発に動いている長男。
正直思いました、
「発達に問題がある子が集められた中でも長男の程度は重いんだ」と。
これも、見た目だけの話で、
それぞれ抱えてるものの重さや大小は異なっていたのでしょうけど。
そんなこんなで、通う意味が見いだせず、5回ほど通ったかな。
また別の場所を紹介していただきました。
それが、年少の時から通うことになる児童発達支援センター(療育園)が、
未満児向けに実施していた、2週に1度の教室でした。
そして同時に、この施設に巡回してくる医師に相談できるタイミングがある、
と紹介していただきます。
これが、ちょうど2歳も折り返す頃でした。